【生駒市】創業約100年の老舗「幾世屋」のカフェで味わう絶品和菓子
生駒駅前南側の参道筋を歩いていると、風格ある佇まいの和菓子屋さんが目に飛び込んできます。
現在の店主さんで4代目という老舗「幾世屋(いくよや)」です。創業のはっきりした記録はないそうですが、大正末期には初代の店主さんがこちらで営業を始められたとか。
お店に入ると、色とりどりの美しい季節の生菓子や葛まんじゅう、わらび餅、マスカット大福などが並んでいます。中でも、生駒名物の宝゙多餅(ぼたもち)は多くの地元の方に愛されている看板商品です。
そして、外観からはちょっと想像できないほど奥行きのあるカフェスペースが広がっています。窓からは緑豊かな中庭が望めるのがまたいい雰囲気。

※お値段は2025年9月1日時点のものです。
こちらのカフェでは、お茶(抹茶、煎茶、紅茶、ほうじ茶から選べます)やコーヒーに生菓子や宝゙多餅をセットにしていただけます。ほかにもくずきりやぜんざい、あんみつ、わらび餅などもあり、和菓子好きにはたまりません。
あれもこれもと悩み、名物の宝゙多餅とお抹茶のセットを注文。
宝゙多餅はつぶあんとこしあんから選ぶことができ、さらにトッピングに抹茶かきなこを選べるのがうれしいポイントです。今回はつぶあんときなこを選びました。宝山寺の「宝」に「゛」をつけて「ぼ」と読ませて宝゙多餅(ぼたもち)という名前が、粋ですね。
この宝゙多餅、とても大きくて握りこぶしほどの大きさがあります。
一口いただくと、まず驚くのがその自然な甘さ。餅には砂糖を使用せず、自家製のつぶあんは小豆本来の風味を大切にした優しい味わいです。砂糖には喜界島の粗糖を使用されていて、上品な甘さ。ミネラルも豊富だそうです。この大きさでも、ぺろりと食べてしまえるのは、この絶妙な甘さ加減のおかげですね。お抹茶ともよくあいます。
今回はつぶあんにしましたが、こしあんも、とてもなめらかでつぶあんとはまた全然違うそうなので、「こしあん×抹茶トッピング」も食べてみたくなりました。
ちょっとした手土産選びにも、ゆっくりとしたカフェタイムにも利用できる貴重なお店。宝山寺参りの帰りにひと息つくのにもぴったりです。約100年続く老舗の味を、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
「幾世屋」はこちら↓